[2008年05月24日]

およそ吹きひろがるばかり罌粟の花

後藤夜半(1895~1976)

罌粟(けし)の花が夏の季語。芥子の花、花罌粟、ポピーも同意の季語です。
罌粟の花は、鮮麗で美しく、一面に揺れている様子は幻想的です。横須賀・久里浜の「花の国」では、毎年今頃に罌粟の花が満開になります。それはもう幻想的で6月の上旬まで咲いています。
この句には、二つの意味が読めます。一つは、罌粟が繁殖の強い花と言う意味ともう一つは、麻薬の素になるという指摘です。白色種の未熟果に傷をつけて汁を採り、乾かしてアヘンを採ります。これはわが国ではかたく栽培が禁じられています。もちろんこの句は前者です。
上五に「およそ」を持ってきた珍しい句です。
作者ごとう・やはんの紹介は、2005 年9月6日を参照。
(出典:「日本大歳時記」講談社、1982年刊)

投稿者 m-staff : 2008年05月24日 05:49

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