[2008年05月30日]

鯵くふや夜はうごかぬ雲ばかり

加藤楸邨(1905~93)

鯵(あじ)が夏の季語。真鯵(まあじ)、室鯵(むろあじ)、縞鯵(しまあじ)なども同意の季語です。
鯵は、いわしやさんま、さばなどと同じに、われら庶民にはおなじみの魚です。黒潮に乗る回遊魚で4月ごろから産卵のために沿岸に群れを成して近づき、夏から秋が旬になります。
我が家でも、三浦の真鯵がたびたび食卓にのりますが、たしかにおいしく油がのっていますね。
この句は、夜になって地平線に張り付いたような動かない雲といかにも活きのよい鯵を食うという言葉の対比が面白いので取り上げました。
作者かとう・しゅうそんの紹介は、2005年1月22日を参照。
(出典:「日本大歳時記」講談社、1982年刊)

投稿者 m-staff : 2008年05月30日 05:54

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