[2008年06月05日]

南風のおもてをあげてうたふかな

木下夕爾(1914~65)

南風(なんぷう)が夏の季語。南風(みなみ、みなみかぜ)、大南風(おおみなみ)、南吹く、はえ、まぜ、まじ、海南風、白南風(しろはえ)、黒南風(くろはえ)なども同意の季語です。
夏型の気圧配置になって起こる南よりの季節風。どちらかといえばそよそよと吹く暖かで多湿の風のことです。
この句は、南風に向かって顔を上げて、思いのままに言葉にして詠う気持ちを形にしています。
同じ作者に次の句があります。
南風や呼べば真白き鶏(とり)かへる    夕爾
南風が吹いたら雨になるので鶏を呼んだらあちこちから走り出してきたよ、と詠っています。
作者きのした・ゆうじの紹介は、2006年5月22日を参照。
(出典:「合本現代俳句歳時記」角川春樹事務所、2004年刊)

投稿者 m-staff : 2008年06月05日 05:48

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