[2008年06月07日]

山一つ夏うぐひすの声を出す

平井照敏(1931~2004)

夏うぐいすが夏の季語。老鶯(おいうぐいす、ろうおう)、乱鶯(らんおう)、狂鶯(きょうおう)も同意の季語です。
窓を開ければ、低山の武山が見え、鶯がきれいな張りのある声で鳴いています。まるでこの句のようにうぐいすが声を出しているように感じられます。
夏になっても鳴いている鶯を夏うぐいすといいます。早春から晩春にかけては平地の人家まできて美しい声で鳴きます。夏に近づいて繁殖期になると平地から山中に入ってしまいます。このころの鶯を「老鶯」といいますが、別に老いたわけではありません。鶯は春の季語ですから、夏になっても鳴いているところから老いたと表現しているだけです。
作者ひらい・てるとしの紹介は、2005年4月17日を参照。
(出典:「合本俳句歳時記・第三版」角川書店、2003年刊)

投稿者 m-staff : 2008年06月07日 06:39

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