[2008年06月15日]

峠より日が濃くなれり紅の花

皆川盤水

紅(べに)の花が夏の季語。末摘花(すえつむはな)、紅花、紅藍花も同意の季語です。
紅の花といえば、山形県の特産品、ドラマの「おしん」、最上川、峠などいくつかのキーワードがありますね。江戸時代から紅の花は花冠を採取して染料や紅を作りました。紅花の色素には、血行をよくする作用があり、下着に染めて着ると暖かく、粉にしてほほ紅にすると血色がよくなり、肩に塗ると肩こりが軽くなり、手に塗るとしもやけを防ぐ効果もありました。
この句のように、山に住んでいる人々には、峠が生活に切り離せない大事な役割があります。一日の始めも終わりもその峠が演出してくれます。紅の花が鮮やかですね。
作者みながわ・ばんすいの紹介は、2005年11月1日を参照。
(出典:「日本大歳時記」講談社、1982年刊)

投稿者 m-staff : 2008年06月15日 06:13

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