[2008年06月27日]

清貧の閑居矢車草ひらく

日野草城(1901~56)

矢車草が夏の季語。矢車菊も同意の季語です。
矢車草は、キク科の1年草でヨーロッパの原産。矢車草の持っているイメージは、貧しくても清廉潔白な花といったところでしょうか。
清貧は、行いに私欲がなく、そのために貧しく暮らしていること。閑居は、「小人閑居して不善をなす」の閑居で、世事を離れてのんびり暮らすことをいいます。
作者は、「最も早熟にして、最も晩年」の作家といわれました。初期の新鮮で甘美な抒情俳句から晩年の枯淡な境涯俳句にはすばらしいものがあります。
作者ひの・そうじょうの紹介は、2005年1月19日を参照。
(出典:「新歳時記」河出文庫、1989年刊)

投稿者 m-staff : 2008年06月27日 05:13

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