[2008年07月11日]

冷房車芭蕉は草鞋履きの旅

山畑禄郎(1907~87)

冷房車が夏の季語。冷房、冷房装置、クーラーなども同意の季語です。
冷房の中を出たり入ったりする季節になりました。我が家もエアコンと扇風機の併用で夏を乗り切ろうと努力しています。あとは扇子と団扇ですね。
この句は、何のことはない当たり前のことを句に仕立てています。
芭蕉の生きていた時代は、17世紀の半ばから50年。草鞋履(わらじば)きで旅をし、さぞや暑かったでしょうね。いまでは人が移動するのにクーラーのない車中は考えられません。しかも地球上が温暖になり、その付けを後世に残しているように思います。
作者やまはた・ろくろうは、東京・浅草の生れ、東京市役所の役人を勤めました。戦前の新興俳句運動に絡みましたが、俳句事件のときは運良くまぬがれました。俳句は、「天狼」の同人で句集「円座」があります。
(出典:「日本大歳時記」講談社、1982年刊)

投稿者 m-staff : 2008年07月11日 05:58

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