[2008年08月03日]

空蝉のいづれも力抜かずゐる

阿部みどり女(1886~1980)

空蝉(うつせみ)が夏の季語。蝉の殻、蝉の抜け殻、蝉の蛻(もぬけ)も同意の季語です。
7月30日、近くの西公園で蝉の抜け殻をたくさん見つけました。十分に木の樹液を吸って成熟した蝉が夜になって地上に這い出してきて背を割って脱皮します。この蝉の抜け殻のことを空蝉といっていますが、羽化したばかりの蝉はすばらしい美しさです。
この句はその蝉の生態をまことによく見ています。羽化したばかりの蝉は周りに十分に気を使いながら新たな生に挑戦をしているように見えます。
作者あべ・みどりじょの紹介は、2005年6月2日を参照。
(出典:「新歳時記」河出文庫、1989年刊)

投稿者 m-staff : 2008年08月03日 09:23

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