[2008年09月08日]

しんしんと肉の老いゆく稲光

斎藤 玄(1914~80)

稲光が秋の季語。稲妻も同意の季語です。
秋の夜空に見える閃光が稲光、稲妻です。雷雨を伴った電光のこと
ではありません。
さて、今年ほど雷雨の激しい年はありません。そこで「ゲリラ豪
雨」なる新語が生まれました。きっと今年の流行語大賞のひとつに
選ばれることでしょう。
この句を作ったとき、作者は病床におりました。作者は、戦争、放
蕩、妻の病死、癌による闘いなど凄絶な人生を送りました。稲光の
する布団の中で、自らの老いてゆく肉体との闘いを冷徹な眼で句に
表わしています。
作者さいとう・げんの紹介は、2005年9月27日を参照。
(出典:「日本大歳時記」講談社、1982年刊)
・昨晩も関東地方は雷雨でした。

投稿者 m-staff : 2008年09月08日 06:04

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