[2008年09月29日]

野ざらしの驢馬に色なき風の音

加藤知世子(1909~86)

色なき風が秋の季語。風の色も同意の季語です。
色なき風というのはどのような風なのでしょうね。古人は歌で表しています。
紀友則の歌
「吹き来れば身にもしみける秋風を色なきものと思ひけるかな」
久我太政大臣雅美の歌
「物思へば色なき風もなかりけり身にしむ秋のこころならひに」
秋の風をいいます。「色なき」とは、華やかな色のないこと、つまり無色透明で秋風の寂しさをいっています。
この句は野に放牧されている驢馬(ろば)に秋風を感じています。
作者かとう・ちよこの紹介は、2007年7月28日を参照。
(出典:「合本現代俳句歳時記」角川春樹事務所、2004年刊)

投稿者 m-staff : 2008年09月29日 05:28

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