[2008年10月23日]

柚の照の霜降といふ山の凪

斉藤美規

霜降(そうこう)が秋の季語。霜降の節も同意の季語です。
霜降は、24節気のひとつです。寒さも増して、そろそろ長袖の下着がほしくなり、草木も少しずつ枯れてきます。いつもは、北海道からは初雪の便りが聞こえてきますね。
この句は、霜が降りてくるころ、山が凪いでいて、しんとした世界に対比して、柚というのは柚子のことで、その柚子がきらきらと照っている様子が力感的に伝わってきます。凪というのは、海ばかりと思っていましたら山にもあるのですね。新発見です。
とここまで書いてきて、「山の凪」は誤植で、「凪」は「風」の間違いかも知れません。出典の「新季寄せ」は間違いの多い歳時記ですので。
作者さいとう・みきは、新潟県糸魚川市生れ、現住。俳句は、加藤楸邨に師事し、「寒雷」に所属。1981年に「麓」を創刊主宰しています。句集は「花菱紋」ほか。
(出典:「新季寄せ」蝸牛社、1995年刊)

投稿者 m-staff : 2008年10月23日 07:20

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