[2008年11月16日]

いくたび病みいくたび癒えき実千両

石田波郷(1913~69)

実千両(みせんりょう)が冬の季語。仙蓼(せんりょう)、草珊瑚なども同意の季語です。
初めての試みとして、今日、明日は石田波郷の作品を並べてみます。
波郷は、1969年11月21日、清瀬市の東京病院で誰にも知られずに世を去りました。56歳の若さでした。来年で没後40年を迎えます、
療養俳句というジャンルを確立したのは波郷でしょう。1950年に刊行した「惜命」は療養俳句の頂点にあります。死と背中合わせの中の作句は、人々の心を打ちます。作者はほとんど生涯を病んで暮らしました、
この句は、清瀬の病床に贈られた千両の鉢を見て作られたものと思います。小さな赤い実を見ながらつぶやくようにできた句です。
作者いしだ・はきょうの紹介は、2005年2月13日を参照。
(出典:「日本大歳時記」講談社、1982年刊)
・昨日は、風もなくおだやかな一日でした。「炎環」横浜句会の「江ノ島吟行」は、七五三ならぬ35人のメンバーが集いました。

投稿者 m-staff : 2008年11月16日 08:23

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