[2008年11月26日]

冬の蝶睦む影なくしづみけり

西島麦南(1895~1981)

冬の蝶が冬の季語。冬蝶、凍蝶(いてちょう)も同意の季語です。
江の島では、まだ少しは元気な蝶がふわふわと飛んでおりました。これが真冬にはほとんど姿を消してしまいます。冬の蝶がじっと動かずにしているのを凍蝶といいます。何やら悲しい響きになりますね。
この句は、まだちょっぴり元気な蝶々同士が睦み合うこともなくはかなげに頼りなげに、舞い上がる、というよりはあたかも落ちるように沈んでゆく、と詠っています。「睦む影なく」の表現に惹かれました。
作者にしじま・ばくなんの紹介は、2005年6月26日を参照。
(出典:「新歳時記」河出文庫、1989年刊)

投稿者 m-staff : 2008年11月26日 07:01

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