[2008年11月29日]

風狂のひとと見らるる懐手

加藤三七子(1925~2005)

懐手(ふところで)が冬の季語。
寒くなって来ました。和服を着ている人が少なくなりましたが、寒くなると自然に懐に手を入れて暖めている姿を見かけます。手の冷えを温めるものですが、どことなく風情がありますね。
これが子供の場合は可愛らしく感じますが、大人のときは、この句にあるように「風狂」にうつります。風狂とは、風雅に徹するという意味もありますが、常軌を逸している人のこともいいます。
いずれにしても和服独特の季語で、現在ではズボンのポケットに手を入れていることになります。これは季語にはありません。
作者かとう・みなこの紹介は、2005年5月22日を参照。
(出典:「合本現代俳句歳時記」角川春樹事務所、2004年刊)

投稿者 m-staff : 2008年11月29日 07:41

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