[2008年12月04日]

枯芒ただ輝きぬ風の中

中村汀女(1900~89)

枯芒(かれすすき)が冬の季語。枯れ尾花、冬芒も同意の季語です。
近くの西公園の水路回りの芒が枯れて西日を受けて輝いています。それも西北西の風を受けて一方向に揺れています。いままさにこの句のような情景が目の前に現れています。4面あるテニスコートではペコポコとテニスボールを打ち合う音が聞こえてきます。
この句は、なんと言っても「ただ」が効いています。ただ立ち尽くすしかない芒の有様に、作者の万感の思いが伝わってくるようですね。
作者なかむら・ていじょの紹介は、2005年1月4日を参照。
(出典:「新歳時記」河出文庫、1989年刊)

投稿者 m-staff : 2008年12月04日 07:04

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