[2008年12月05日]

日向ぼこして雲とあり水とあり

伊藤柏翠(1911~99)

日向ぼこが冬の季語。日向ぼこり、日向ぼっこも同意の季語です。
ベランダから富士山や相模湾を見ながら日向ぼこをしていると「至福」とはこのことかしらと思う瞬間があります。猫でなくとも日向ぼこはうれしいものです。
外は木枯らしが吹いていても部屋の中にいればそこは温室のように暖かく、冬の寒さを忘れさせてくれます。
この句は、作者が日向ぼこをしている場所に、雲や水が流れて、まるで「行雲流水」といった禅僧の雲水が托鉢をしているようにも見えますね。
作者いとう・はくすいの紹介は、2007年5月30日を参照。
(出典:「合本現代俳句歳時記」角川春樹事務所、2004年刊)

投稿者 m-staff : 2008年12月05日 07:00

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