[2008年12月17日]

すべて黙殺芥子効かせておでん食ふ

佐野まもる(1901~84)

おでんが冬の季語。関東だき、おでん屋も同意の季語です。
なんともまあ、俳句らしくない俳句ですね。上7、中7、下5の不思議なリズムが心地よく響きます。周りの喧騒を黙殺して、芥子(からし)を効かせて、ただもうひたすらおでんを口の中に流し込んでいる男の匂いがしますね。
おでんは関東炊(だ)き、関東煮といって関東地方の名物でしたが、いまや全国区の賑わいです。こんにゃく、豆腐、サトイモ、はんぺん、つみれ、大根など醤油味の庶民的な料理です。わたしの好きなのはさつま揚げです。
我が家も16日夜は「おでん」でした。
作者さの・まもるの紹介は、2005年2月1日を参照。
(出典:「新歳時記」河出文庫、1989年刊)

投稿者 m-staff : 2008年12月17日 07:17

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