[2009年01月19日]

一語添へ一語削りて悴める

上田五千石(1933~97)

悴(かじか)めるが冬の季語。
寒いですね。手足が思うように動かせずに悴んで、ひび(皹)やあかぎれ(皸)に悩まされる季節となりました。気持ちの上でも凍えていじけた気持ちになりそうです。まるで日向を探す猫のような心境です。
たったひとつの一語の種々選択に命を懸けて考える俳人は、つらい作業の連続です。この句は、64歳で将来を嘱望されていながら亡くなった、俳人の呻吟が聞こえるような気がします。1982(昭和57)年刊の「風景」に所載されました。
作者うえだ・ごせんごくの紹介は、2005年2月20日を参照。
(出典:「集成・昭和の俳句」小学館、1995年刊)
・横須賀は久しぶりに夜の間に雨が降りました。もちろん富士山も相模湾も見えません。

投稿者 m-staff : 2009年01月19日 07:29

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/2587