[2009年01月20日]

大寒の残る夕日を市の中

石橋秀野(1909~47)

大寒が冬の季語。
大寒は、24節気のひとつ、1年で一番寒いころに当たります。
読んで字のとおり、非常に寒い時期をいいます。大寒のころの夕日は、午後4時50分ごろに落ちます。夕日は、部屋の奥の奥まで射していますが、普段は気が付かない綿ぼこりが見えたりします。
この句は、人ごみの市の中に大寒の夕日を見つけたとしています。早く落ちる夕日を嫌ってその感覚を市に求めて新鮮な詩情をもたらしています。
「小寒の氷大寒に解く」ということわざがあります。これは大寒がかえって小寒よりも暖かく、物事が必ずしも順序どおりにゆかないことをいいます。さて、今年はどうでしょうか。小寒は、6日でした。
作者いしばし・ひでのの紹介は、2005年1月7日を参照。
(出典:「日本大歳時記」講談社、1982年刊)
・知人がまたひとり亡くなりました。今朝の朝日新聞によると作家の杉山正樹さんが16日に亡くなったと報じています。河出書房の「文藝」編集部で一緒でした。毎年、年賀状のやりとりをしていたのですが、今年は来なかったのでどうしたのかと案じていたところでした。合掌。

投稿者 m-staff : 2009年01月20日 08:04

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