[2009年01月24日]

しべりあの雪の奥から吹く風か

寺田寅彦(1878~1935)

雪が冬の季語。
1990年、ヨーロッパでの仕事を終えて日本へ帰るときに、シベリア上空を飛びました。天気がよかったせいか、搭乗機の下には、日の光を浴びたツンドラ地帯がキラキラと輝いていました。
天気図を見れば、シベリア寒気団、西高東低の低気圧の線が渦をなしています。日本列島へ次々と押し寄せて来ている様子がわかります。
この句では、シベリアからの雪の奥から吹き出した風に違いない、だから強烈なのだ、と言っています。「天災は忘れたころにやって来る」や「歳時記は日本人の感覚のインデックスである」の作者が、素直な気持ちでぽろりと言葉を吐き出したように思います。それが俳句なのでしょうね。まだ、横須賀に初雪はありません。
作者てらだ・とらひこの紹介は、2005年1月1日を参照。
(出典:寺田寅彦著「俳句と地球物理」、角川春樹事務所、1997年刊)
・今朝は久しぶりに晴れて伊豆の山々がくっきりと見えます。

投稿者 m-staff : 2009年01月24日 10:00

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/2592