[2009年01月30日]

海明り障子のうちの水仙花

吉川英治(1892~1962)

水仙花が冬の季語。水仙、雪中花も同意の季語です。
散歩の道には、あちこちに野性の水仙が咲いていて目を楽しませてくれます。
野生の水仙は、大多数が地中海沿岸やイベリア半島が自生地とされています。冬から春にかけて6枚の白い花披の内側に濃い黄色の杯状の花冠があります。
作者はまことに素直に句にしています。部屋の中に活けてある水仙を障子の外から海の光が照らしているという情景が伝わってきます。いよいよ冬も終わりに近い印象を受けます。
作者よしかわ・えいじは、神奈川県の生れ、小説家。俳句は取材旅行のノートの端に数多く作ったようです。作品に「鳴門秘帖」「宮本武蔵」「新・平家物語」など多数、多くの時代小説で国民文学を提唱した。文化勲章を受けています。
(出典:「新歳時記」河出文庫、1989年刊)
・横須賀は久しぶりの本格的な雨です。あんまり寒くはありません。

投稿者 m-staff : 2009年01月30日 08:57

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