[2009年01月31日]

雪をんな人の踵を踏みてゆく

榊原風伯

雪をんな(女)が冬の季語。雪女郎、雪娘、雪坊主なども同意の季語です。
1メートル以上の根雪の中で生活をしなければならなかった子供のころは、雪にまつわる怖い話をよく聞かされたものです。特に、大雪や地吹雪の夜には怖くて早く寝床につきました。
時には、雪女の声に惑わされたのかどうか、酒飲みが酔っ払って雪の中で寝て、あの世へ連れてゆかれました。これは今でも有るように聞きましたよく。夏の水の、冬の雪の事故の裏には、何かしらこのような因果が有るのかも知れませんね。
この句は、イメージとしての雪女に、いきなりに踵(かかと)を踏まれたけれども、振り返ってもそこには誰も居なかった、という怖い世界を現してみました。
(出典:「炎環」2005年2月号より)
・大風が半島をかすめて東の海上を進んでいるようです。

投稿者 m-staff : 2009年01月31日 10:15

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