[2009年02月07日]

恋猫の足をかまれて戻りけり

村上鬼城(1865~1938)

恋猫が春の季語。猫の妻恋、猫の夫、猫の恋、浮かれ猫、猫さかる、春の猫、孕み猫なども同意の季語です。
猫が喧しく鳴いています。猫の交尾期は年4回ありますが、ことに春は猫の声に敏感になり、うるさく感じますね。
食事もとらずに、幾日も家を空けて浮かれて歩き、引っかき傷に血をにじませて、毛も汚れている様子は可哀相です。
この句の猫も足をかまれて帰ってきましたね。「恋猫」という季語にストレートに表現していておかしくなります。作者35歳の作品です。
作者みらかみ・きじょうの紹介は、2008年10月7日を参照。
(出典:「国文学12月臨時増刊号」俳句創作鑑賞ハンドブック、学燈社、1984年刊)
・ル・クレジオの「大洪水」が河出書房で復刊しましたね。なつかしい。

投稿者 m-staff : 2009年02月07日 09:54

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