[2009年02月14日]

犬ふぐり咲くよと見ればかたまれる

清崎敏郎(1922~99)

犬ふぐりが春の季語。いぬのふぐり、ひょうたんぐさも同意の季語です。
早春の大根やキャベツの畑の道筋にいぬふぐりの花が見られるようになりました。瑠璃色の小さな花がかたまって咲いている清楚で可憐な様子はまことに心が洗われるようです。名前が変なのですぐ覚えますが、花を咲かせたあとは短毛を密生した球形の果実を2個並べてつけて、その形が犬の陰嚢に似ていることからこの名前がつきました。
この句は、その犬ふぐりが道端でひとつ咲いたと思ったらいつのまにかかたまって咲いているのをみて、きっとさびしいのであろうと作者は思ったことでしょう。
・今日は、バレンタインの日です。なかにはこの日を季語にしていない歳時記も多くあります。まだ市民権を得ていないのでしょうか。あるいは選者の感覚が古いのでしょうか。
作者きよさき・としおの紹介は、2006 年3月16日を参照。
(出典:「合本現代俳句歳時記」角川春樹事務所、2004年刊)

投稿者 m-staff : 2009年02月14日 09:15

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