[2009年02月16日]

下萌えぬ人間それに従ひぬ

星野立子(1903~84)

下萌えが春の季語。萌え、草萌え、草青む、畦青む、土手青むなども同意の季語です。
長く寒かった冬からようやく春が動き出して冬枯れの地面から青草が萌え始めました。近くの西公園にも枯れ草の間から青草が萌えています。
籠もりがちふさぎがちであった冬から解放されて、人の心にも明るさがよみがえって、生活も活動的になり、外出も楽しくなります。自然の動きに人間も合わせてそれに従います。
この句は、「天地人」という大河ドラマがスタートしましたが、天と地の間に人間がいて、その人間は天地という自然に生かされているという主題はまさにここにも当てはめられます。
作者に次の句があります。言い得て妙ですね。
草萌えて土中に楽のおこりたる    立子
作者ほしの・たつこの紹介は、2005 年2月9日を参照。
(出典:「日本大歳時記」講談社、1982年刊)

投稿者 m-staff : 2009年02月16日 09:01

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