[2009年03月28日]

大仏殿いでて桜にあたたまる

西東三鬼(1900~62)

桜が春の季語。
作者は晩年を葉山で過ごしました。近くの鎌倉には、長谷高徳院の阿弥陀如来が有名です。しかし、大仏殿ですから、鎌倉の長谷大仏ではなく、奈良東大寺の大仏殿を指すのでしょう。
大きな大仏を見て大仏殿を出て、桜に温まるというのは、このころは暑さ寒さが相半ばして、気候が不安定な気持ちを表しています。
桜をあまり暖かいと感じることはありませんが、大仏殿との対比が作者をしてそう思わせるのでしょうか。
近くの西公園の桜は、まだつぼみの段階で咲き始めるのはもうすぐです。東京の桜は、4月1日ごろが満開との予想がありますが、このところ寒い日が続いていますね。
作者さいとう・さんきの紹介は、2005年1月18日を参照。
(出典:「新歳時記」河出文庫、1989年刊)

投稿者 m-staff : 2009年03月28日 10:15

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