[2009年03月30日]

雀来て障子にうごく花の影

夏目漱石(1867~1916)

花が春の季語。花盛り、花明かり、花影、花時、花の雨、花の山、花の昼、花の雲、花埃なども同意の季語です。
花といえばふつう桜をいいます。この時期はあわただしくてうかうかしているとすぐに桜が散ってしまいます。それにしても花冷えが続きますね。
花の句はごまんとありますが、この句のように何も言わずにただ雀が鳴きながら来て、障子に桜の影が映っているというのは趣がありますね。
気難しい漱石先生がふと見せた優しい気持ちが読むものをしてうれしくなります。
作者なつめ・そうせきの紹介は、2005年6月6日を参照。
(出典:「日本大歳時記」講談社、1982年刊)

投稿者 m-staff : 2009年03月30日 10:08

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