[2009年04月21日]
さざ波の来るたび消ゆる蘆の角
上村占魚(1920~96)
蘆(あし)の角(ゆの)が春の季語。蘆の芽、蘆の錐、角組む蘆も同意の季語です。
蘆の芽のことをいいます。水辺に鋭い芽が角のように出るので蘆の錐とか角組む蘆とか言われています。水ぬるむ季節の季語のひとつです。暖かい季節に誘われて水面や水のほとりに多く見られます。
この句は、さざ波の押しかけてくるたびに蘆の角が隠れる様子を句にまとめています。さざ波の音が聞こえるようですね。
作者うえむら・せんぎょの紹介は、2006年6月27日を参照。
(出典:「合本現代俳句歳時記」角川春樹事務所、2004年刊)
・今日は、朝から曇っています。雨の匂いがしますね。
投稿者 m-staff : 2009年04月21日 08:51
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