[2009年05月28日]

みどりゆらゆらゆらめきて動く暁

荻原井泉水(1884~1976)

みどりが夏の季語。新緑、緑さすも同意の季語です。
詩情をすくいとってきたような句ですね。
夏になって、木の枝葉が青々と生気をみなぎらせています。目の覚めるような若葉の緑がきれいですね。
樹木によってはみどりに微妙な違いがあり、明るい初夏の光の下で木々の状態が「ゆらゆらゆらめきて」見えます。本当に揺れている感じが出ています
この句は、暁の下、歌うようなリズムがたとえようもなく美しく感じます。
作者おぎわら・せいせんすいは、東京・芝の生れ、一高句会を興し、尾崎放哉も参加。東大言語学科を卒業後も国語の専門家として活躍。河東碧梧桐らの新傾向運動に参加して「層雲」を創刊、のちに主宰となります。十七字の定型も季題も廃止して、印象としての俳句を提唱します。
(出典:村上 護著「きょうの一句」、新潮文庫、2005年刊)

投稿者 m-staff : 2009年05月28日 09:33

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/2718