[2009年06月09日]

あひふれしさみだれ傘の重かりし

中村汀女(1900~89)

さみだれ(五月雨)が夏の季語。五月(さつき)雨、皐月雨、梅霖、さみだる、五月雨雲、五月雨傘なども同意の季語です。
五月雨傘の句です。梅雨と同じことで、陰暦五月の長雨をいいます。
鬱陶しいですね。体がじめじめして腐ってゆくような感じがします。「さ」は稲の植え付けをいい、「みだれ」は雨のこと。5月の田植えのころの雨を指します。これがなければ稲は育たないといわれても北海道には梅雨がありません。
この句は、たしかに傘を差してすれ違ったときの感触が手に残るように思います。
同じ作者に次の句があります。
さみだるる心電車をやり過ごす   汀女
作者なかむら・ていじょの紹介は、2005年1月4日を参照。
(出典:「合本現代俳句歳時記」角川春樹事務所、2004年刊)

投稿者 m-staff : 2009年06月09日 09:51

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