[2009年07月01日]

蛞蝓といふ字どこやら動き出す 

後藤比奈夫

蛞蝓(なめくじ)が夏の季語。なめくじら、なめくじりも同意の季語です。
漢字で蛞蝓という字を書くことは、ほとんどありません。その字からこのような句が生まれました。さあ、いかがでしょうか。
巻貝が陸に上がって、貝殻はまったくありません。二対の触角があり、長い方の先に眼があります。全体の伸び縮みで歩き、塩をかけると体内の水分が出て、縮みます。その様子が面白くてよくいたずらをしたものです。
この漢字がいつも頭の中にうごめいている俳人の心の中を覗いてみてみたいものですね。
作者ごとう・ひなおの紹介は、2005年3月23日を参照。
(出典:「現代の俳句」講談社、1993年刊)

投稿者 m-staff : 2009年07月01日 09:44

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