[2009年07月04日]

未来より滝を吹き割る風来たる  

夏石番矢

滝が夏の季語。瀑(たき)、瀑布、飛瀑、滝つぼ、滝しぶき、滝の音、男滝、女滝なども同意の季語です。
「水が湧きたち、激しく流れるところ」を滝といいます。涼味をさそうその姿から夏の季語に使われるようになりました。
前衛的な一句です。水の落下は力の流れであり、次々と新しい水が生まれるのが滝です。安定の打破はいつか崩れます。未来よりの風がいま安定を崩しますと詠っています。
今日は、アメリカ独立の記念日。オバマのいうチエンジ。ちょうどお誂えの句ですね。
作者なついし・ばんやは、1955年兵庫県相生市生まれ、大学では比較文学・文化を専攻し、現在明治大学教授。俳句は高柳重信に師事。「吟遊」の代表。句集に「真空律」「地球巡礼」「猟常記」など。
(出典:「現代の俳句」講談社、1993年刊)

投稿者 m-staff : 2009年07月04日 10:34

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