[2009年07月18日]

父とわれありしごとくに子と端居

大橋櫻玻子(1895~1971)

端居(はしい)が夏の季語。夕端居も同意の季語です。
いい季語ですね。家の端の縁側や廊下にいて、夕方に、お日様が西に傾いて昼の猛暑がしだいにおさまり、涼しい風が吹き始めると、暑さにうだっていた人たちが生気を取り戻します。そして縁側でくつろぎます。家族も集まってきます。
端居は、自然と人情の湧き立つ言葉です。
この句は、昔、父と一緒にあった端居を同じように、自分も子供と過ごしていると詠っています。
同じ作者に次の句があります。
端居して浄土の母を疑はず    櫻玻子
これもまた、いい雰囲気ですね。
作者おおはし・おうはしの紹介は、2006年2月16日を参照。
(出典:村上 護著「きょうの一句」、新潮文庫、2005年刊)

投稿者 m-staff : 2009年07月18日 08:44

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/2770