[2009年08月04日]

たてよこに富士伸びている夏野かな

桂 信子(1914~2004)

夏野が夏の季語。夏野原、夏の原、青野、夏路、五月野なども同意の季語です。
夏の野原で、夏草が茂っていて、草いきれがむんむんと激しく迫ります。この句では、富士山の裾野のたとえば御殿場辺りを想像させますね。縦にも横にも伸びている富士山を囲む野原。夏ですね。
万葉集には柿本人麻呂の次の歌があります。
「夏野行く小鹿の角の束の間も妹が心を忘れて思へや」 
また、芭蕉の句もいいですね。
馬ぼくぼく我を絵に見る夏野かな    芭蕉
夏野を行く作者の姿と馬がぼくぼくと歩いている様子が目に浮かぶようですね。
作者かつら・のぶこの紹介は、2005年6月4日を参照。
(出典:「現代の俳句」講談社、1993年刊)
・昭和49年度卒の岩田和悦さんが病気で亡くなりました。2006年12月の「田中先生を偲ぶ会」でお会いしたのが最後でした。合掌。

投稿者 m-staff : 2009年08月04日 09:42

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