[2009年09月11日]

新涼や紫苑をしのぐ草の丈

杉田久女(1890~1946)

新涼が秋の季語。秋涼、秋涼し、初涼し、涼新たなども同意の季語です。
秋を伝える涼気です。台風が次々と現れては消えてゆくに従って暑さが落ち着き涼しくなってきます。
この句は、野道を歩いてゆくと、夏の間に伸びきった草の中から、紫苑が紫の清楚な花をひそやかに咲かせています、と詠っています。
紫苑は晴れ晴れしくさわやかな花ですね。
同じ作者に次の句があります。
新涼や濡髪ほのと束ねぐせ    久女
これもまたいい句ですね。
今日は二百二十日。
作者すぎた・ひさじょの紹介は、2005年1月26日を参照。
(出典:「合本現代俳句歳時記」角川春樹事務所、2004年刊)

投稿者 m-staff : 2009年09月11日 10:26

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