[2009年09月24日]
幾つ食べれば山姥となる一位の実
山田みづえ
一位の実が秋の季語。あららぎの実、伽羅木の実も同意の季語です。
イチイ科の常緑高木。蘭(あららぎ)は古名。
北海道では「オンコの実」といいました。語源はアイヌ語です。小さいころに口を真っ赤にして食べたことを思い出します。北国では、実の下を通ると幸せになると信じられています。食べられるのですが、黒い種子のほうは有毒で食べて中毒になるので要注意です。
この句は、そこのところを山姥(やまうば)と表現していて、調子に乗って食べるとこわいことになります。
作者やまだ・みずえの紹介は、2005年2月12日を参照。
(出典:「合本現代俳句歳時記」角川春樹事務所、2004年刊)
投稿者 m-staff : 2009年09月24日 10:32
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/2847