[2009年10月11日]

秋の水心の上を流るなり

加藤暁台(1732~92)

秋の水が秋の季語。秋水、水の秋なども同意の季語です。
夏の間はどんよりと濁っていた水が、秋になるとしだいに澄んでゆきます。そこで魚までよく見えるようになります。
この季語は、川だけに限らず、湖沼、池、つくばいなどを詠むときにも使われます。
この句は、清明にして心豊かにしてくれます。18世紀半ばに作られたようには見えません。とても現代的な感覚を持った句になっていますね。秋の水は、人をしてもっぱら澄む心にするようです。
作者かとう・きょうたいは、名古屋生まれ、尾張徳川家の江戸詰めのお侍。後に職を辞し、俳諧に専念。蕉風復帰を志します。天明俳諧の中興を念じて与謝蕪村と交流し、優雅な作風で知られました。当時は、蕪村よりも名声がありました。句集に「暁台句集」があります。
(出典:村上 護著「きょうの一句」、新潮文庫、2005年刊)
・2020年夏の五輪に、広島・長崎が立候補するという報道に愕然、やはりこれは無理な話のように思います。

投稿者 m-staff : 2009年10月11日 10:02

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