[2009年10月15日]
籠らばや色なき風の音聞きて
相生垣瓜人(1898~1985)
色なき風が秋の季語。風の色、素風も同意の季語です。
もとより風に色などありません。これぞ俳句的表現ですね。色なき風は、秋の風で、草木などの動きで知られる風の動きや趣のことをいいます。華やかな色がありませんから「素風(そふう)」ですね。
紀友則の「秋風を色なきものと思う」からきています。
吹き来れば身にもしみける秋風を色なきものと思ひけるかな
この句は、なんと言うことはないのですが、不思議なおもむきのある情感を漂わせています。
作者あいおいがき・かじんの紹介は、2005年6月19日を参照。
(出典:「合本現代俳句歳時記」角川春樹事務所、2004年刊)
・野球の中継がないと何やら気持ちが落ち着きませんね。
投稿者 m-staff : 2009年10月15日 11:01
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/2870