[2009年11月02日]

この道の富士になりゆく芒かな

河東碧梧桐(1872~1937)

芒が秋の季語。薄、むら薄、一むら薄、糸薄なども同意の季語です。
富士山には月見草が似合うといったのは太宰ですが、薄も絵になりますね。
薄のことをおばなとも、かやともいいます。叢生する形から薄といい、動物の尾の形に似ているところからおばなといい、屋根をふくものとしてかやといいました。秋の七草のひとつで風媒花です。
薄には、荒野、旅、敗残、死者などのイメージがついて回るようですね。
この道の薄をたどってゆけば富士につながって行く、と作者は詠っています。
作者かわひがし・へきごとうの紹介は、2005年3月11日を参照。
(出典:青柳志解樹編著「俳句の花・下巻」、創元社、2008年刊)

投稿者 m-staff : 2009年11月02日 17:04

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