[2009年11月21日]

葱青し字と団地を分け隔つ

百合山羽公(1904~91)

葱が冬の季語。葱(き)、一文字、根深、葉葱、葱畑なども同意の季語です。
私の住んでいる場所は、三浦半島の丘陵地帯ですから、大根、キャベツ、人参、葱などの畑が延々と続いています。
この句のように、農村の字(あざ)と都会の団地の境界線といった地域と呼ぶことができます。農家は人手不足や高齢化で田畑を手放し、団地やマンションに鞍替えしてゆく時間はもうすぐです。しかし今は、葱が青々と育っています。
同じ作者に次の句があります。
葱匂ふ厨へ墨の水とりに     羽公
台所に新鮮な葱の匂いがします。
作者ゆりやま・うこうの紹介は、2005年12月17日を参照。
(出典:「合本現代俳句歳時記」角川春樹事務所、2004年刊)
・今日は横浜の石川町で句会。天気は上々。

投稿者 m-staff : 2009年11月21日 09:17

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