[2010年01月26日]

わが生ひたちのくらきところに寒卵

小川双々子(1922~2006)

寒卵が冬の季語。
寒卵は、寒中の鶏卵のこと。寒中にはほかの時期よりもとくに栄養に富んでおり、産卵期にも重なって値段も安い状況が続きます。特に、生で飲んでその栄養を吸収します。従来から寒の卵は栄養価の高い食品として考えられています。
この句は、寒卵にいきなりご自分の「生い立ちがくらい」と断じています。年譜によれば戦中から戦後にかけて7年間の闘病生活のうえ、カソリックに入信したとあります。病者にとって卵は栄養価にあふれる食べ物に写ったことでしょうね。
作者おがわ・そうそうしの紹介は、2005年8月17日を参照。
(出典:阿部誠文著「輝ける俳人たち」邑書林、1996年刊)
・お年玉年賀状は、切手シートが10枚当たりました。

投稿者 m-staff : 2010年01月26日 10:08

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