[2010年02月20日]

大根の花や青空色足りぬ

波多野爽波(1923~91)

大根の花が春の季語。花大根、種大根も同意の季語です。
早くも三浦地方は、大根の花が咲き始めました。大根は古くは「おおね」と呼ばれ、「古事記」の時代から親しまれています。大根は、主に冬とされますが、採種のために畑に残されたものは、年を越して春になると白または淡い紫色をした十字型の花を開きます。どことなく鄙びたわびしさがあっていいものです。
この句の「色足らぬ」とは、いまだ青空の色が十分に深くない中途半端な色と言っています。大根の花との対比が優れています。
作者はたの・そうはの紹介は、2005年3月15日を参照。
(出典:平井照敏編「新歳時記」河出文庫、1989年刊)

投稿者 m-staff : 2010年02月20日 09:19

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