[2010年03月08日]

虎杖がかぶさり青き水ねぢれ

細見綾子(1907~97)

虎杖(いたどり)が春の季語。さいたづま、みやまいたどりも同意の季語です。
山野や路傍のいたるところに自生するタデ科の多年草。中国では虎杖(こじょう)と呼びました。日本では葉を血止めにするので「痛みどり」が変じてイタドリになりました。若いころは柔らかく、少し酸味があり、茹でてアスパラガスのように食べたことを思い出します。北海道のどこにもありました。春から夏にかけてぐんぐん成長して、高さが1メートルにもなります。葉をタバコの代用にした時期もあったようです。虎杖の花は、夏の季語です。
この句の「青き水ねぢれ」という表現に惹かれました。水辺の生えている虎杖が水の流れの邪魔をしているぐらいに元気に繁茂している状況がわかりますね。
作者ほそみ・あやこの紹介は、2005年3月19日を参照。
(出典:角川春樹編「合本現代俳句歳時記」、2004年刊)
・河出書房の「文藝」でお世話になった寺田博さんが亡くなりました。76歳。往事茫々。合掌。

投稿者 m-staff : 2010年03月08日 10:21

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