[2010年03月17日]

花粉症列島といふ方舟に

大屋達治

花粉症が春の季語。
花粉症が季語になったのは近年になってからですね。松・杉・柳などの風媒花のおしべの花粉が。春の風に飛ばされて広く浮遊します。花粉に対する過敏症によってアレルギーを起こす人は少なくありません。空気中に飛散する花粉は、眼に見えなく結膜炎や鼻炎、気管支喘息などを引き起こします。わたしも軽い花粉症です。今年は去年よりひどくはありません。
この句のエスプリは、日本列島という「方舟(はこぶね)」に一緒に乗っているわたしたちが、春の季節の花粉によって、ともに鼻をぐすぐすいわせて呉越同舟となりますね、と言っています。
作者おおや・たつはるは、1952年芦屋市生まれ、大学在学中は東大学生俳句会、東大ホトトギス会に所属。山口青邨と高柳重信に師事し、平成2年、有馬朗人主宰の「天為」編集長となります。
(出典:坪内稔典・仁平勝・細谷亮太著「日本の四季旬の一句」、講談社、2002年刊)
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投稿者 m-staff : 2010年03月17日 11:25

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