[2010年03月30日]

タラップを降り佇つ日本鳥ぐもり

佐野まもる(1901~84)

鳥ぐもりが春の季語。鳥風、鳥雲も同意の季語です。
春に渡り鳥が北方へ去ってゆくころの曇天を指します。そのときの雲が鳥雲。鳥風は、鳥の羽音がかぜのように聞こえるものと感じていうことば。春の曇天と帰る鳥が結びついて出来た季語です。それとなく哀愁がありますね。
この句は、「タラップを降り佇(た)つ」がいいですね。どこかの空港で海外から帰ってきた作者が飛行機を降り立ったときの安堵感が伝わってきます。一瞬、日本はいい国だなあ、といった気持ちが溢れている句になっています。
作者さの・まもるの紹介は、2006年7月6日を参照。
(出典:角川春樹編「合本現代俳句歳時記」、2004年刊)
・寒いけれど晴れて富士山、箱根山、伊豆半島が見えます。

投稿者 m-staff : 2010年03月30日 10:03

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/3103