[2010年03月31日]

それぞれの火宅見つめむ桜狩

榊原風伯

桜狩が春の季語。
東京は22日が桜の開花日。そのころ横須賀はまだ桜が咲いていませんでした。近くの西公園ではつぼみが膨らんでいました。いまは、三分咲きです。また、裏の武山では、山桜が咲き始めました。鶯が鳴き始めました。
桜狩は、花を訪ね歩いて観賞すること。もともとは、観桜しながら行った鷹狩の意味です。
この句は、14年前、東京千代田区の千鳥が淵公園へ吟行をしたときに作りました。「火宅」は、仏教語で、煩悩が盛んで不安なことを火災にかかった家宅にたとえていう現世を表した言葉。いわゆる娑婆をいいます。
今年もいつものように桜が咲いていて、多くの人がその素晴しさを称えています。しかし、この句は、それを称えている人の日常には、人に言われない火宅を抱えている、と見ています。
(出典:「雲雀」、1996年6月号より)
・今年も部屋のバルコニーから富士見小学校の満開の桜が見られます。

投稿者 m-staff : 2010年03月31日 10:47

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/3106