[2010年04月09日]

雉啼くや胸ふかきより息一筋

橋本多佳子(1899~1963)

雉が春の季語。きぎす、きぎし、雉のほろろも同意の季語です。
4日の日曜日に千葉へ出かけていて、近くの原っぱで雉を見かけました。なきごえは聞こえませんでしたが、尾っぽの緑がきれいでしたね。横須賀では見たことがありません。
雉は、日本特有の鳥で、草原、畑地、雑木林などに住んでいて、猟鳥として肉も味もよいとされています。春になると、雄はケンケンと盛んになき、雌はチョンチョンと可憐に応えています。留鳥で四季を通じて見られますが、春の季語とされているには主になきごえの哀れさからといわれています。
この句は、雉のなきごえから心の底にある、生きるつらさが聞こえてきますね。
同じ作者に次の句があります。
雉料るつめたき水に刃をぬらし   多佳子
料は、はかると読みます。
作者はしもと・たかこの紹介は、2005年1月25日を参照。
(出典:角川春樹編「合本現代俳句歳時記」、2004年刊)

投稿者 m-staff : 2010年04月09日 09:27

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