[2010年04月13日]

遅き日のつもりて遠き昔かな

与謝蕪村(1716~83)

遅き日が春の季語。遅日、暮遅し、永き昼、暮れなづむ、暮れがたし、夕長しも同意の季語です。
春分が過ぎると昼の時間が長くなります。日永のことですが、この季語は、日の暮れの遅くなったところに焦点を置いています。それに、一日の終わる名残惜しさと春たけなわの喜びがこもっていますね。
蕪村の代表作はこの句だ、と朔太郎は言っています。
「この句の詠嘆しているものは、時間の遠い彼岸における、心の故郷に対する追憶である。春の長閑な日和の中で、夢見心地に響く子守唄の思い出である。」
さすがに詩人はよく見ていますね。
作者よさ・ぶそんの紹介は、2005年2月19日を参照。
(出典:萩原朔太郎著「与謝蕪村」、岩波文庫、1988年刊)
・久しぶりに晴れました。富士山はもとより熱海まで遠望できます。

投稿者 m-staff : 2010年04月13日 10:12

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