[2010年05月15日]

夜の色に沈みゆくなり大牡丹

高野素十(1893~1976)

大牡丹が夏の季語。牡丹、ぼうたん、富貴草、深見草、白牡丹、緋牡丹、黒牡丹なども同意の季語です。
古くから牡丹を詠った句はたくさんあります。特に蕪村の句は有名です。
牡丹散つてうちかさなりぬ二三片    蕪村
大きな花で、豪華で気品があり、花の王、花の富貴なるものとして親しまれています。白、黄、紅、淡紅、紫など多くの品種があります。花の寿命は短く、花の散るときは風情があります。
この句は、「大牡丹」が効いています。初夏の夜のため息の出るような甘美さが捉えられています。
同じ作者に次の句があります。
ひるがへる葉に沈みたる牡丹かな   素十
作者たかの・すじゅうの紹介は、2005年2月23日を参照。
(出典:平井照敏編「新歳時記」河出文庫、1989年刊)

投稿者 m-staff : 2010年05月15日 08:41

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/3175