[2010年08月01日]

採血や雨後なほ燃えて百日紅

楠本憲吉(1922~88)

百日紅(さるすべり)が夏の季語。百日紅(ひゃくじつこう)、白百日紅も同意の季語です。
7月ごろから紅い花をいっぱい咲かせ、花の期間が百日にも及ぶというので百日紅となりました。和名の百日紅は木肌がつるつるしていて猿でもすべると言うところから付けられています。
この句は、作者が病床に居て、採血の時間になり、窓の外は雨が上がっているのに、燃えるように百日紅が咲いているといった情景が浮かんできます。自分は病気でへたっているのに、百日紅は元気に咲いている、うらやましくも憎憎しい、とまで読めますね。
7月30日、図書室のある武山プラザの前に、白い百日紅が咲いていました。
作者くすもと・けんきちの紹介は、2005年4月25日を参照。
(出典:平井照敏編「新歳時記」河出文庫、1989年刊)

投稿者 m-staff : 2010年08月01日 10:31

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